ぼうりとは、旧大塔村(田辺市)の地域につたわる料理です。
これは餅の代わりにお祝いの時に作られた料理で、皮付きの里芋(大きな親芋)をだし汁で煮たものです。
この地方は昭和10年まで餅をつきませんでした。それは、南北朝時代に起源があります。
紀州へ募兵に来た大塔宮護良親王が、追っ手に追われ、山伏に変装して、村人に食べ物をわけてくれるよう交渉したとき、村人は律により食べ物(餅)を山伏に与えられず、その後親王は亡くなりました。
そのことを恥じて、村人は600年(昭和10年迄)餅は食べないと誓いをたてたのです。
それからお祝いの時はぼうりを作り祝ってきたとのことです。
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